モノポハンドって?

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モノポハンドって?

メノポハンドとは、初期段階における手の不調の総称で、2022年に日本手外科学会が名付けたものでまだ聞き慣れていない新しい言葉です。「menopausal hend(メノポーザルハンド)の略した呼び方で、「menopausal」とは「更年期の」という意味です。メノポハンドは女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量の急激な減少に起因するもので、その名の通り閉経前後の女性に多く見られます。初めは手指の違和感やこわばり程度ですが、だんだんと痛みやシビレを感じるようになり、手指の変形に至ります。手指の変形した関節をHeberden結節(DIP関節:一番指先に近い関節)やBouchard結節(PIP関節:真ん中の関節)と呼びます。
また、最近テレビ番組の「めざましテレビ」でエクオールの摂取がメノポハンドの予防法の一つとして取り上げられていました。エクオールは、大豆に含まれるイソフラボンをもとに腸内細菌の働きで生成される成分です。エストロゲンと似た働きを持つことから、更年期症状の緩和などに有効です。日本人女性は、イソフラボンからエクオールを作ることが出来るのは約半数といわれています。作ることができる人は豆腐や納豆など大豆食品を食べれば良いのですが、作ることができない人はサプリメントで補ってあげましょうというのが最近のトレンドになっています。
当院ではまずエクオールが作れる人かどうかを大塚製薬の検査キットを用いて検査します。
PIP関節の変形でBouchard結節と呼ばれます
DIP関節の変形でHeberden結節と呼ばれます
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